三宅島の一日

海に映る朝日 誰ひとりいない三宅島の一日
道の野良猫が 目を光らせたら もう11時あたり
ご主人も老人も さみしさに 身を寄せる11時

雲に覆われたら 夜を思わせる三宅島の一日
ただようカモメが 潮風に消えたら もう5時を回るところ
お魚も群れながら 我が家へと 帰りだす5時だから

そびえる雄山は 静かに時が満ちるのを待つだけ
離れて暮らす 人々も時が満ちるのを待つだけ

海に映える今宵 誰ひとりいない三宅島の一日

解説

1999年9月22日〜9月23日作成。

伊豆諸島には三宅島という島がある。
三宅島の雄山という火山はとても活発に火山活動を繰り返していて、今までにも何度か激しい噴火が起こしている。ちょうどこの詞を書く数日前に雄山が噴火をして全島民が島外へ避難するという事態になっていた。
島民はいつになったら帰れるのか不安だろうな、なんて思いながら書いたことを覚えている。